Windows 11 25H2への更新前に中小企業が確認すべき業務ソフト、プリンター、セキュリティ、バックアップのチェックポイントを表すイメージ
Windows 11 25H2への更新前には、業務ソフトや周辺機器の動作確認、バックアップ、セキュリティ設定を確認し、業務への影響を最小限に抑えることが大切です。

Windows 11の新しいバージョンとして、Windows 11 25H2への更新が案内されるようになっています。

個人利用のパソコンであれば、表示されたタイミングで更新しても大きな問題にならないことが多いですが、 中小企業で業務に使っているパソコンの場合は、少し慎重に確認してから進めることをおすすめします。

特に、会計ソフト、販売管理ソフト、電子入札、複合機、スキャナー、VPN、バックアップソフトなどを利用している会社では、 Windows Update後に一部の機能が使えなくなる可能性もあります。

この記事では、Windows 11 25H2に更新しても大丈夫か、中小企業が事前に確認しておきたいポイントをわかりやすく解説します。


Windows 11 25H2とは

Windows 11 25H2とは、Windows 11の機能更新プログラムのひとつです。

Windowsには、毎月配信されるセキュリティ更新とは別に、年単位で提供される大きめの機能更新があります。 25H2は、そのWindows 11向けの新しいバージョンです。

Microsoftの案内では、Windows 11 24H2から25H2への更新は、有効化パッケージを使う形で提供されます。 そのため、通常の大型アップデートよりも更新時間や再起動の負担が抑えられる場合があります。

ただし、更新作業であることに変わりはありません。

業務で使っているパソコンでは、更新後にソフトウェアや周辺機器の動作に影響が出ないかを確認してから進めることが大切です。


結論:すぐに全台更新するより、まず確認してから進める

Windows 11 25H2への更新は、セキュリティやサポートの面から見ても、いずれ検討すべき更新です。

しかし、中小企業では、すべてのパソコンを一斉に更新するのではなく、 まず1台または数台で動作確認を行い、問題がないことを確認してから順番に進める方法が安全です。

特に次のような環境では、事前確認をおすすめします。

  • 業務ソフトを利用している
  • 複合機やスキャナーを業務で使っている
  • 電子入札や電子証明書を利用している
  • VPNやリモート接続を利用している
  • バックアップソフトを利用している
  • 古いパソコンを継続利用している
  • 社内にIT担当者がいない

更新そのものを避けるのではなく、 「業務に影響が出ないように準備してから更新する」 という考え方が大切です。


中小企業が更新前に確認すべきポイント

1. 業務ソフトが25H2に対応しているか

最初に確認したいのは、業務で使っているソフトウェアの対応状況です。

会計ソフト、販売管理ソフト、給与計算ソフト、CAD、電子入札関連ソフト、業界専用ソフトなどは、 Windowsのバージョン更新によって動作に影響が出る場合があります。

更新前に、ソフトウェアメーカーの公式サイトやサポート情報で、Windows 11 25H2への対応状況を確認しましょう。

特に、古い業務ソフトを使い続けている場合や、メーカーサポートが終了しているソフトを使っている場合は注意が必要です。

2. 複合機・プリンター・スキャナーが使えるか

Windows Update後によく起こるトラブルのひとつが、印刷やスキャンに関する問題です。

更新後に、プリンタードライバーやスキャナードライバーが正常に動作しない場合があります。

特に、業務で複合機のスキャン保存やFAX連携、ネットワーク印刷を使っている会社では、 更新前に複合機メーカーの対応状況を確認しておくと安心です。

更新テスト用のパソコンで、次の作業が問題なくできるか確認しましょう。

  • 印刷できるか
  • スキャンできるか
  • 共有フォルダへスキャン保存できるか
  • 複合機の管理ツールが起動するか
  • 業務ソフトから印刷できるか

3. 電子入札・電子証明書・ICカード関連の動作確認

電子入札や電子証明書を使っている会社では、Windowsの更新前後で特に注意が必要です。

電子入札補助アプリ、ICカードリーダー、証明書管理ソフト、Java関連の設定などは、 Windowsの更新やブラウザの変更によって影響を受けることがあります。

更新後に入札システムへログインできない、ICカードを認識しない、補助アプリが通信できないといったトラブルが起きると、 業務上の影響が大きくなります。

電子入札を利用しているパソコンは、更新前にバックアップを取り、 更新後に必ず動作確認を行うことをおすすめします。

4. VPN・リモート接続・セキュリティソフトの確認

社外から社内へ接続するVPNや、リモートサポートツール、セキュリティソフトも確認対象です。

Windows Update後に、VPN接続ができなくなったり、セキュリティソフトの通信制御が変わったりすることがあります。

特に、リモートワークや外出先からの社内接続を利用している場合は、 更新後に接続確認を行いましょう。

確認したい項目は次の通りです。

  • VPN接続ができるか
  • リモートデスクトップやリモートサポートツールが使えるか
  • セキュリティソフトが正常に動作しているか
  • 社内サーバーやNASにアクセスできるか
  • クラウドサービスへ問題なくログインできるか

5. バックアップが正常に取れているか

Windows 11 25H2に限らず、OSの更新前にはバックアップの確認が重要です。

更新自体は正常に完了することが多いものの、万が一に備えて重要データのバックアップを取っておく必要があります。

特に、次のデータは事前に確認しておきましょう。

  • デスクトップやドキュメント内の業務ファイル
  • 会計ソフトや販売管理ソフトのデータ
  • メールデータ
  • 電子証明書関連の設定情報
  • 業務ソフトの設定ファイル
  • 共有フォルダやNASの重要データ

バックアップは「取っているつもり」では不十分です。 実際に復元できるか、保存先が正しいかも確認しておきましょう。


一斉更新ではなく、段階的な更新がおすすめ

中小企業でWindows 11 25H2へ更新する場合、すべてのパソコンを同時に更新するのは避けた方が安全です。

まずは、業務への影響が少ないパソコンや、標準的な構成のパソコンを1台選び、テスト更新を行います。

その後、通常業務で問題がないことを確認してから、他のパソコンへ順番に展開していきます。

段階的に更新することで、万が一トラブルが出ても影響を最小限に抑えられます。

特に、次のようなパソコンは最後に更新するか、個別に確認してから進めると安心です。

  • 経理担当者のパソコン
  • 電子入札用のパソコン
  • 業務ソフト専用のパソコン
  • 複合機スキャン用のパソコン
  • 古い機種のパソコン
  • 毎日止められない業務で使っているパソコン

更新するタイミングにも注意する

Windows Updateは、業務時間中に実行すると作業の妨げになることがあります。

更新には時間がかかる場合があり、再起動が必要になることもあります。

そのため、更新作業はできるだけ業務終了後や休日など、業務への影響が少ない時間帯に行うのがおすすめです。

また、月末月初、給与計算日、請求書発行日、電子入札の締切前など、 重要業務が集中する時期は避けた方が安全です。

更新前には、次の点を確認しておきましょう。

  • 更新作業を行う日時
  • 対象となるパソコン
  • バックアップの有無
  • 更新後に確認する業務
  • トラブル時の連絡先

更新後に確認したいこと

Windows 11 25H2へ更新した後は、パソコンが起動するだけでなく、業務に必要な作業が問題なくできるか確認することが重要です。

更新後は、少なくとも次の項目を確認しましょう。

  • インターネットに接続できるか
  • メールの送受信ができるか
  • 業務ソフトが起動するか
  • プリンターで印刷できるか
  • 複合機でスキャンできるか
  • 共有フォルダやNASにアクセスできるか
  • VPNやリモート接続が使えるか
  • セキュリティソフトが正常に動作しているか
  • バックアップが正常に実行されるか

更新後すぐに問題が出なくても、数日後に業務ソフトや周辺機器で不具合に気づくこともあります。

更新後しばらくは、利用者からの報告を受けやすい体制にしておくと安心です。


更新を先延ばししすぎるのも注意

慎重に確認することは大切ですが、更新を長期間放置することもおすすめできません。

Windows Updateには、セキュリティ上の弱点を修正する重要な更新も含まれます。

更新を止め続けると、ウイルス感染、不正アクセス、業務ソフトの互換性問題、サポート切れなどのリスクが高まります。

中小企業では、更新を完全に止めるのではなく、 業務に影響が出ないように管理しながら適用する ことが重要です。


まとめ

Windows 11 25H2への更新は、いずれ検討すべき重要な更新です。

ただし、中小企業の業務用パソコンでは、表示されたからすぐに全台更新するのではなく、 業務ソフト、複合機、電子入札、VPN、バックアップなどを確認してから進めることをおすすめします。

特に、社内にIT担当者がいない会社では、パソコンごとの状態や利用中のソフトを把握できていないこともあります。

まずは1台でテストし、問題がないことを確認してから段階的に更新することで、 業務への影響を抑えながら安全に進めやすくなります。

Windows Updateは、止めることが目的ではありません。

会社の業務を止めないように、計画的に確認しながら適用していくことが大切です。


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