
スマートフォンは、電話やメールだけでなく、LINE、メール、写真、クラウドストレージ、決済、地図、業務連絡など、 さまざまな用途で使われるようになりました。
中小企業でも、社長や従業員が業務用スマホを使って、取引先との連絡、写真共有、メール確認、クラウドサービスへのアクセスなどを行っているケースは多くあります。
しかし、スマホには多くのアプリやGoogle関連サービスが入っており、 設定を確認しないまま使い続けていると、不要な権限が許可されたままになっていたり、 使っていないアプリが残っていたりすることがあります。
特にAndroidスマホでは、Google Play、アプリ権限、位置情報、広告関連設定、Googleアカウントの管理など、 定期的に見直しておきたい項目があります。
この記事では、Androidスマホを安全に使うために、中小企業や個人事業主が確認しておきたい設定をわかりやすく解説します。
Androidスマホの設定を見直すべき理由
スマホは、普段何気なく使っているだけでも、多くの情報を扱っています。
たとえば、次のような情報です。
- 連絡先
- メール
- 写真や動画
- 位置情報
- クラウド上のファイル
- ブラウザの閲覧履歴
- アプリの利用状況
- 業務用アカウント
- 決済サービスや金融アプリ
これらの情報は便利なサービスを使うために必要な場合もありますが、 必要以上にアプリへ許可していると、情報漏えいや不正利用のリスクが高まることがあります。
また、業務用スマホの場合は、個人の問題だけでは済みません。
取引先情報、社内資料、顧客とのやり取り、業務写真、クラウドサービスへのログイン情報などが含まれている場合、 スマホの管理不足が会社のセキュリティリスクにつながる可能性があります。
まず確認したいのはGoogle Play プロテクト
Androidスマホで最初に確認したいのが、Google Play プロテクトです。
Google Play プロテクトは、Androidスマホに入っているアプリをチェックし、 危険なアプリや不審な動作を検出するためのセキュリティ機能です。
Google Play ストアからダウンロードするアプリだけでなく、 他の場所から入れたアプリについても確認対象になる場合があります。
確認手順は、一般的には次の流れです。
- Google Play ストアを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップする
- 「Play プロテクト」を開く
- スキャン状態を確認する
- 必要に応じてスキャンを実行する
Play プロテクトは基本的にオンのまま使うことをおすすめします。
不審なアプリを見つけたり、警告が表示されたりした場合は、内容を確認し、不要なアプリは削除しましょう。
アプリの権限を確認する
スマホアプリは、機能を使うためにさまざまな権限を求めます。
たとえば、カメラ、マイク、位置情報、連絡先、写真、通知などです。
もちろん、アプリの機能によっては必要な権限もあります。 たとえば、地図アプリには位置情報、カメラアプリにはカメラ権限が必要です。
しかし、業務と関係ないアプリが連絡先や位置情報、マイクなどへアクセスできる状態になっている場合は注意が必要です。
確認したい権限の例は次の通りです。
- 位置情報
- カメラ
- マイク
- 連絡先
- 写真と動画
- ファイル
- 通知
- SMS
- 電話
設定アプリから「アプリ」や「権限マネージャー」を開き、 不要な権限が許可されていないか確認しましょう。
特に、長く使っていないアプリや、何のために入れたかわからないアプリは、権限を見直すか削除することをおすすめします。
位置情報の設定を見直す
位置情報は便利な機能ですが、常に許可しておく必要がないアプリもあります。
地図、天気、配送、タクシー、写真管理などでは位置情報が役立つことがあります。
一方で、業務に関係ないアプリが常に位置情報へアクセスできる状態になっている場合は見直しが必要です。
アプリごとに、次のような設定を確認しましょう。
- 常に許可
- アプリの使用中のみ許可
- 毎回確認
- 許可しない
基本的には、必要なアプリだけに位置情報を許可し、 常時許可が不要なアプリは「使用中のみ」や「許可しない」に変更するのが安心です。
使っていないアプリを削除する
スマホには、購入時から入っているアプリや、過去に一度だけ使ったアプリが残っていることがあります。
使っていないアプリが多いと、管理がしにくくなるだけでなく、 不要な通知や権限、ストレージ消費の原因にもなります。
特に、次のようなアプリは見直しましょう。
- 長期間使っていないアプリ
- 提供元がよくわからないアプリ
- 権限が多すぎるアプリ
- 業務に不要なゲームや動画アプリ
- 似た機能のアプリが重複しているもの
- 過去に試しで入れたアプリ
業務用スマホでは、必要なアプリを絞ることがセキュリティ対策にもつながります。
「使わないアプリは入れない」 「不要になったアプリは削除する」 という基本的な管理が大切です。
Googleアカウントのセキュリティを確認する
Androidスマホでは、Googleアカウントが多くの機能と関係しています。
Gmail、Google Drive、Googleフォト、Googleカレンダー、Google Playなどを使っている場合、 Googleアカウントが乗っ取られると大きな影響が出る可能性があります。
確認したい項目は次の通りです。
- パスワードが使い回しになっていないか
- 2段階認証が有効になっているか
- 見覚えのないログイン端末がないか
- 復旧用メールアドレスや電話番号が正しいか
- 不要な連携アプリがないか
特に業務用のGoogleアカウントでは、2段階認証を有効にしておくことをおすすめします。
万が一パスワードが漏れても、2段階認証があれば不正ログインを防ぎやすくなります。
広告やアクティビティ関連の設定を確認する
Googleサービスでは、検索履歴、アプリの利用、位置情報、広告の表示などに関係する設定があります。
これらは便利なサービス提供やパーソナライズに使われることがありますが、 必要以上に記録されたくない場合は見直すことができます。
確認したい項目の例は次の通りです。
- ウェブとアプリのアクティビティ
- ロケーション履歴
- YouTubeの履歴
- 広告のパーソナライズ
- 接続済みアプリやサービス
これらの設定は、Googleアカウントの管理画面から確認できます。
すべてをオフにすればよいというものではありませんが、 どの情報が使われているのかを知り、必要に応じて調整することが大切です。
通知設定を見直す
スマホには、さまざまなアプリから通知が届きます。
不要な通知が多いと、大切な業務連絡を見落としたり、 偽の警告通知に反応してしまったりすることがあります。
特に、次のような通知には注意が必要です。
- 不審なセキュリティ警告
- 偽のウイルス警告
- 怪しい広告通知
- 不要なアプリの宣伝通知
- 使っていないアプリからの通知
通知設定を見直し、業務に必要なアプリだけ通知を許可しておくと安心です。
OSとGoogle Play システムアップデートを確認する
Androidスマホでは、OSのアップデートやGoogle Play システムアップデートも重要です。
アップデートには、新機能だけでなく、セキュリティ上の弱点を修正する更新が含まれることがあります。
設定アプリから、Androidバージョン、セキュリティアップデート、Google Play システムアップデートの状態を確認しましょう。
古いスマホでは、すでに更新が提供されなくなっている場合もあります。
業務用スマホでサポートが切れた古い端末を使い続けると、セキュリティリスクが高まる可能性があるため、 買い替えも含めて検討することが大切です。
業務用スマホでは会社として管理ルールを決める
個人利用のスマホであれば、設定管理は本人任せでもよいかもしれません。
しかし、業務で使うスマホの場合は、会社として最低限の管理ルールを決めておくことが重要です。
たとえば、次のようなルールです。
- 業務に不要なアプリは入れない
- 提供元不明のアプリを入れない
- Google Play プロテクトを有効にする
- 画面ロックを必ず設定する
- 業務用アカウントには2段階認証を設定する
- 紛失時の連絡手順を決める
- 退職時にはアカウントと端末を確認する
- 定期的にアプリと権限を見直す
小さな会社では、スマホ管理まで手が回らないこともあります。
しかし、スマホには会社の重要情報が入っていることが多いため、 パソコンと同じように管理対象として考えることが大切です。
まとめ
Androidスマホは便利な一方で、多くのアプリやGoogle関連サービスが動いています。
そのため、何も確認せずに使い続けるのではなく、 アプリ権限、位置情報、Googleアカウント、通知、不要アプリ、アップデート状況などを定期的に見直すことが大切です。
特に業務用スマホでは、個人の設定ミスが会社の情報漏えいやセキュリティリスクにつながる可能性があります。
まずは、Google Play プロテクトが有効になっているか、 不要なアプリが入っていないか、 業務に関係ないアプリに過剰な権限を許可していないかを確認しましょう。
スマホは、今や重要な業務端末のひとつです。
パソコンと同じように、定期的な確認と管理を行うことで、安心して業務に活用しやすくなります。
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